ここ最近、日本でもヴィーガンという生活スタイルが注目されるようになりました。ヴィーガンとは、動物性の食材や商品を消費しないことを指します。
確かに、動物や環境のことを考えると、ヴィーガンというライフスタイルは、理想的なアイディアですよね。ただ、実際のところ、動物性の商品完全抜きの生活を、毎日行おうと思うと、なかなかハードルが高いのも事実だったりします。
私も一度、プチ・ヴィーガン生活を取り入れてみましたが、日々の食事の中で、栄養バランスなどを上手く調整できず、断念した経験があります。
もちろん、厳しくヴィーガン生活を送らなくても、なるべく動物性の商品を消費しないスタンスに切り替えたり、1週間に何日かは、お肉を取らない日を決めたり…と、もう少し取り組みやすい形で、消費量を減らすことは可能です。
単純に消費を減らす他にも出来ることってあるのかな…と思っていた矢先、ノルウェー人のパートナーから、興味深いアプリの存在を教えてもらいました。
そのアプリとは、Dyrevennlig。ノルウェー語で、動物に優しいという意味を持つこのアプリは、生産過程で、なるべく動物に配慮された商品の購入を助けるアプリです。
Dyrevennlig内では、商品の生産過程でどのように動物が飼育され、出荷されるか…といった商品情報が、分かりやすくまとめられているので、消費者は、なるべく動物に負担がかかっていない商品を選ぶことができます。
何か動物性のものを消費しなければならないのなら、せめて動物に優しい商品を積極的に選びたい…そんな人ためのアプリDyrevennlig。画期的過ぎるアプリの全容を紹介します!
Dyrevennligとは
Dyrevennligとは、生産過程における企業から動物への負担の有無を明文化し、3段階にランク付けしたアプリです。緑マークが良い、黄色マークが普通、赤マークが悪いという風に、ランク付けが、なされています。つまり、動物のことを考えて商品を購入したいのであれば、赤色のマークのものより緑色のマークがついた商品を購入するほうが良いということになります。
カテゴリー内容
①Klær(服)
②Hygiene og kosmetikk(衛生用品・化粧品)
③Kjøtt, egg og meieri(肉・卵・乳製品)
④Vegetar og vegan(ベジタリアン・ビーガン)
例えば、ファッションブランドが本物の毛皮を使用しているかどうか、企業が動物実験を行って化粧品などの商品開発をしているかどうか、動物が卑劣な環境で飼育されていないかどうかといった情報を確認することができます。
さらに、④Vegetar og veganというカテゴリーでは、ノルウェー内のベジタリアンやヴィーガン関連の商品情報がリストアップされています。ベジタリアンやヴィーガンの商品を購入したいという人には、こちらを確認してみるのもおすすめですね。
Dyrevennligを使って、卵を購入しました
スーパーでお買い物する際に、Dyrevennligを実際に使って、動物への負担がなるべく少ない卵を購入してみました。Dyrevennligは、アプリ版があるので、事前にダウンロードしておけば、スーパーでもスムーズに情報が確認できますよ。
スーパーには、沢山の卵が置いてありましたが、安めの価格帯の卵は、Dyrevennlig内で、赤いマークがついてあるものが多かった印象。とはいえ、高級すぎるものばかりが緑マークというわけではなく、緑マークの商品は、普通にスーパーで購入できるものばかりです。
近所のスーパーの品揃えと価格、自分の予算とのバランスを考えた結果、Prior økologiske eggを購入することに。アプリ内では、緑マークに認定されている卵です。
まとめ
動物性の商品を完全に消費しないということが、理想的だけれど、なかなかそうもいかない。だからといって、消費しっぱなしというわけではなく、その中でも動物への負担が少しでも少ない商品を購入するというスタンスは、私たちも見習うべき姿勢なのではないかな…とDyrevennligを通じて感じました。
Dyrevennlig内では、ノルウェーのスーパーで一般的に流通している商品の情報が掲載されていたので、買い物時に非常に参考にしやすかったです。また、スーパーで購入できるため、日々継続して、対象の商品を購入することができるのも良い点でした。
日本もこんなアプリないのかな~~探してみます!
毎日ヴィーガン生活を実施するのは難しくても、週に数回程度のペースで取り入れてみるのも、よさそうですね!