コロナ禍におけるノルウェー出国から日本帰国までの流れ・まとめ

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2021年の2月にノルウェーから日本に帰国しました。2021年1月より日本に帰国する日本人に対しても事前のPCR検査による陰性証明が義務付けられましたが、元々日本に住んでいる日本人が日本に帰ること自体は、日本人が海外に行くことより簡単だと、心のどこかで、勝手に思っていました。

ただ、私の場合ですが、搭乗便のチェックイン時にオスロ空港で、不当に搭乗拒否されて、危うく飛行機に乗れない事態に陥りかけるという非常にドラマティックな渡航経験になりました。

海外から日本に帰国する際、出発国から日本への直行便を利用するなら、こんなことは起きないんだろうとは思いますが、ノルウェーから第三国経由で日本に帰国する日本人というマイナー案件では、こんなドキドキなことも起こってしまうのが、コロナ禍なんだと絶句しました。

正直こんなことは、そうそう起こらないとは思いますが、これから日本へ帰国される方は、是非お気をつけて…という気持ちを込めて、私のドラマティックな体験をシェアします。

本記事に記載内容は、2021年2月に筆者が体験した経験に基づくものです。入国規制の条件や処置などは、日々一刻と変化しています。現時点でも同様な状況を保証するものではございませんので、予めご了承ください。渡航の際は、最新情報をご確認下さい。

実際あった話だけど、たまたま運が悪かっただけで、みんながみんな体験することでもないと思います。へぇ~こんなこともあるんだ…と小説を読むかのような気分でご覧ください。

目次

ノルウェー出国から日本帰国までの流れ

出国前

渡航に関する最新情報を確認して、帰国の準備に取り掛かります。

特に重要な準備

・日本の入国条件の最新情報の確認
・PCR検査にて陰性証明を行う
・予約している便がキャンセルになっていないかの確認

コロナによる入国制限の内容は、日々刻刻と変化しています。最新情報の確認は、こまめに行っておくのが良いでしょう。また、規制強化に伴って、登場予定のフライトがキャンセルになっている可能性もあるので、搭乗便のチェックも必須です!

2021年2月現在ですが、日本入国には、出国前72時間以内受けた陰性証明が必要になるので、PCR検査をノルウェーで受ける準備も進めていきます。

出国前は、日々、最新情報の確認を!

出国時(空港)

必要書類をキチンとそろえておけば、搭乗時に大きなトラブルにはならないだろう…と高を括っていましたが、チェックインカウンターで想定外の出来事が発生しました。

なんと、日本政府が指定する所定フォーマットでの陰性証明書の原本を持っているにも関わらず、全く聞いたこともないフォーマットで記載された別の陰性証明書(QRコード付きかつコロナの陰性証明を行っているラボラトリーが発行する陰性証明書)の提出を要求してきたのです。そんなものを持っていないので、私は、搭乗拒否されました。

ちなみに、この航空会社を利用して、ノルウェーから第三国経由で、日本に帰国する場合は、日本が求める入国の条件を満たしていれば、特に追加でPCR検査を受ける必要なければ、別途提出する書類もないとアナウンスされています。だから、PCR検査での陰性証明に関していれば、日本が指定する内容・条件を満たす陰性証明書を持っていれば、それだけでOKなのです。

日本の入国条件を満たした書類を完璧に持ち合わせているのに、不要な書類の提出を求めて、チェックインを進めてくれない航空会社の職員。必死に抗議を続けていましたが、「PCR検査を受けたクリニックに問い合わせしろ」の一点張り。

不幸中の幸いですが、私がPCR検査を受けたクリニックは、オスロ空港内にコロナのテストセンターを設けており、オスロ空港内にスタッフが常駐していました。テストセンターに駆け込んで、事情を説明すると、クリニックの職員は、すぐに状況を確認してくれました。

クリニックの職員曰く、「今持っている書類で搭乗拒否されるのは、おかしい。君が正しいけど、念のため、新しい証明書を発行するよ」とのこと。早急に、コロナの陰性証明を行っているラボラトリーの名前が入った別の陰性証明書を発行し、サインをしてくれました。ちなみに、QRコード付きの陰性証明書なんてないらしい。新しくもらった陰性証明書にもQRコードはありませんでしたが、そのままチェックインカウンターにダッシュして戻りました。

同じ職員が再び、チェックイン担当に。再提出した新しい書類の詳細を見ることなく、そのまま嫌な顔しながら、チェックインを進め始めたのです。おいおい、QRコード付きの陰性証明書って言ってたわりに、QRコードなしの陰性証明書で、今回は、文句なしかよ。

合理的な理由で搭乗拒否されてたというより、いじめられてた感が半端なかった…。めっちゃ腹立ったし、責任者呼びたいぐらいだったけど、搭乗の時間が迫っていたので、走ってゲートに向かいました。

自分が受けたクリニックのスタッフが、オスロ空港内にいて、機転が利く方だったからいいものの、あのスタッフが助けてくれなかったら、私は、搭乗できていなかったんじゃないか…と思うと、震える経験になりました。

搭乗(飛行機の中)

11月にノルウェーへ行くときに利用したよりも、乗客の数は多かったと感じました。それでも、通常時に比べたら全然空いているんですが…。乗り継ぎ地から日本への便の方が、乗客は、少なかったです。

機内食は、通常通り、提供されていました。2021年の11月に搭乗したときは、食事タイム以外の飲み物の提供は、個包装されたジュースなどでされていたけれど、今回は、特にそういう形で提供はされなかった。食事タイム以外の飲み物の提供サービスは、かなり減っていた印象。飛行機乗る前に、お水などをペットボトルで購入しておいた方が、安心かな。

今回のフライトは、ちょっと家族連れが多かったからか、機内での会話が目立ちました。ああ、こんなことなら、本格的な医療用マスクやフェイスシールドを買っておけばよかったな…と、私の近くに座って、医療用マスクとフェイスシールドをして完全防備の別の乗客を見て感じました。

乗り継ぎ

行き同様、乗り継ぎした空港は、通常通りという印象。免税店もレストランも、全部開いてました。

乗り継ぎの搭乗手続きをするまで、全く知らなかったのですが、日本に入国する際って、厚生労働省が指定するWEBサイトにて個人情報を登録して、最後に画面に表示されるQRコードを印刷かスクリーンショットしておかないといけないようです。

乗り継ぐ際に、航空会社の職員に、「QRコードを見せて」と言われて、またQRコードかよ…と、一瞬焦ったのですが、その際は、職員が詳細を教えてくれました。自分のスマホから、その場で、簡単にできることだったので、その場で情報登録完了して、QRコードをゲットしました。

乗り継ぎ後の機内でも、このQRコードについて詳細説明がされた紙が配られたのですが、どうやら、日本の空港に着いてからWEB登録しても問題ないようです。しかし、混雑を防ぐために、事前に登録しておいてくださいね~というものでした。絶対に搭乗前に済まさなければいけないというわけではないけど、事前に登録してね…ぐらいのニュアンス?

「日本 帰国」と検索をかけて検索結果に出てくる厚生労働省の入国案内ページには、帰国前後でしなければならないことという項目がありますが、こういった個人情報登録とQRコードについては、一切記載がありません。ただ、「日本 帰国 QRコード」と調べると、このQRコードに関する情報が記載されたPDFが検索結果に表示されるという謎現象が起こっています。

こんな案内の仕方で、分かるわけないやん!?と思いましたが、やっぱり知らない人も多かったみたいで、その日の便は、ほとんどの乗客がQRコードを表示するために、ゲート前で個人情報登録を行うということをしていました。

帰国してから色々調べてみたけど、これまで機内や到着空港で記入したコロナに関する「質問票」を最近電子化しつつあるようで、その一環で、質問票の内容がWEB登録できたら、QRコードを示すというものらしい。絶対じゃないとはいえ、乗り換えの時に、ゲート前で止められちゃうレベルの話なら、厚生労働省の入国案内のページに分かりやすく、追記しておいてください…。

オスロ空港で揉めたときも、QRコードって言われたな…もしかして、これが関係あるの!?仮にあったとしても、あの職員は、陰性証明書の話ばかりだったし、別に日本の空港についてからWEB登録してもいいわけなので、搭乗拒否される理由にはならないはずなんだけど…。色々に絶句しながら、乗り継ぎしました。

出国前に、WEBの質問票に回答でトラブル回避!QRコードは、スクリーンショットしておいてね!

日本入国

日本に到着。飛行機を降りると、係員に誘導されて、順番でPCR検査をします。唾液検査で、結果は1時間程度で分かる模様。検体を提出してから、色々空港内を歩きながら、待合場に誘導されました。

待合場に着くまでに、数か所のチェックポイントで、色々な案内の紙をもらったり、陰性証明書・パスポート・例のQRコードを提出したりしました。似たような項目を複数回チェックする必要あったかな??とは思いましたが、各々のチェック自体は、スムーズで、特に問題は起こりませんでした。ちなみに、オスロ空港で追加提出を求められたラボラトリーが発行する陰性証明書は、全く必要ありませんでした…。

国際線の搭乗ゲート周辺に沢山あるソファーが、検査結果待ちの待合場に利用されていました。他の乗客とは、少し間隔をあけて座るのと、広い空間だったので、密状態という感じはありませんでした。

待ち時間の間に、誓約書にサインをします。契約書の内容は、これから14日間隔離をすること、公共交通機関を使わないこと、LINEの公式アプリをインストールして、毎日健康状態の報告をすること…などなどの項目が記載されていました。

検査結果が出たら、事前に個人に割り振られる番号が、テレビのモニターに映し出されるので、自分の番号が、モニターに表示されれば、そのまま入国手続きへと進むことができます。私は、無事、陰性でした。テスト受けて1時間もかからないぐらいで結果が分かりました。

仮に、この時点で、コロナの陽性者がいれば、別途呼び出されて、別室へ待機となるでしょう。見ている限り、そういった特別対応されている人もいなかったので、私が乗った便は、皆さん陰性だったと思います。

まとめ

なんやかんやで色々あった長い一日が終了。無事に日本に着くことが出来て、ホットしました。求められている条件を満たしていれば、基本問題ないかと思いますが、海外から経由便で日本に帰国する際は、いつも以上に想定外のトラブルが発生してしまうのが、コロナ禍における国際移動なんだ…と改めて、勉強になるドラマティックな経験になったと思います。

これから帰国される方は、最新情報の確認は、念には念を。あと、厚生労働省の質問票のWEB登録&QRコードのスクリーンショットは、お忘れなきように…というのが、私からのアドバイスです。

ノルウェー入国から日本帰国に関する記事は、こちらのまとめ記事から

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