コロナ禍における日本出国からノルウェー入国までの流れ・まとめ

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2020年の11月に私は、日本を出国し、ノルウェーに向かいました。通常時と異なり、入国規制がある中での国際移動ということで、旅慣れしている私ですら、非常に気苦労した経験となりました。

今回は、コロナ禍における日本出国からノルウェー入国までの一連の流れとその感想をまとめたいと思います。コロナ禍とはいえ、これから、国際移動をしなければならない誰かのお役に立てれば、幸いです。

現在、日本からノルウェーへの入国は、原則禁止されています。しかし、一部例外的に入国が認められているケースもあります。ご自身が入国可能対象であるかは、最新情報をご確認下さい。(2021年1月29日より入国制限が厳格化されています。)

また、本記事に記載内容は、2020年11月に筆者が体験した経験に基づくものです。入国規制の条件や処置などは、日々一刻と変化しています。現時点でも同様な状況を保証するものではございませんので、予めご了承ください。

目次

日本出国からノルウェー入国までの流れ

出国前

出国前は、通常の旅の準備に加えて、コロナの入国制限中に入国するために必要なことを準備する必要があります。

特に重要な準備

入国に必要な書類などを集める
PCR検査を受けて陰性証明を入手する

搭乗可能なフライトがあるかどうか調べる

現在、ノルウェーへの入国が例外的に可能な人は、自分の入国条件に合う書類などを事前に準備する必要があります。詳しくは、移民局のUDIのホームページにて、最新情報をご確認下さい。

また、ノルウェー入国に際して、PCR検査を受け、陰性を示す証明書を持参する必要があります。公的な証明書を発行してくれる医療機関への問い合わせが、必須です。

ちなみに、私が入国した11月中旬は、ノルウェー入国72時間前までに受けた陰性証明書が必要でした。私のフライトは、経由も合わせて、20時間を超えるもの。つまり、遅くても日本を出発する50時間前に受けて陰性証明書を発行してもらう必要があり、非常にタイトなタイムスケジュールを組む必要がありました。

海外渡航用のPCRテストの場合、検査から証明書発行までに半日から1日程度時間を有するケースが多いので、いつPCRテストを受ければ、いつ証明書をもらうことができるかということは、本当に念入りにチェックしておいた方がいいです。

2021年1月25日より入国制限が厳格化されました。陰性証明に関しては、ノルウェ-入国前24時間以内(空路の場合、最初のフライト出発予定時刻前24時間以内) に変更となりましたので、最新情報をご確認下さい。

そもそもだけど、自分が搭乗可能なフライトがあるかどうかも調べておかなくてはいけません。今まで地方から飛んでいた便も、軒並み欠航中。基本、東京からでないと飛べないと覚悟しておいた方がいいと思う。直行便がない現在、ノルウェーに行こうと思うと、第三国を経由しなければならないので、経由する際の経由地側での要件も確認必須です。

2020年12月よりノルウェー入国する者は、入国72時間前より情報登録が義務付けられました。詳しくは、最新情報をご確認下さい。

出国時(空港にて)

チェックインカウンターでは、入国に必要な書類を見せて、答えるのみ。必要なモノが、きちんとそろって入れば、大丈夫!非常にスムーズにチェックインできました。

ただ、私の場合、北欧系のキャリアを使用したわけでも、ノルウェーへの直行便を利用したわけでもないので(そもそも、日本からノルウェーの直行便は無い)、当たり前ですが、受付時に対応してくれる職員さん全てが、ノルウェーの入国条件について詳細を把握しているわけではないと思います。私の場合は、きちんと対応してくださる職員さんがいらしたため、大きなトラブルにはなりませんでしたが、一応、念のために、入国の決め手となる条件について記載されている公式HPのコピー(英文)を用意しておくと、万が一のトラブルも回避できるはずです。

国際線の減少に伴って、空港へ向かう電車やバスなどが、かなり減便している可能性があります。できる限り早めに空港に到着しておいた方がいいし、空港までの足がきちんとあるかどうか確認しておいた方が無難と感じました。私は、空港までのバス減便のことを知らなくて、フライト当日、焦ってしまいました。普段、旅慣れしている人ほど、注意が必要かも。

空港のコンビニとファストフード店は開いていたけど、レストランや雑貨屋さんなど、他のお店は、ほとんど開いていませんでした。正直、今は、空港で何かをそろえようと思うと、難しいです。出国前にどうしても食べておきたいものがある人は、空港以外で食べておいた方がいいかもしれません。

(当たり前ですが)通常時の旅とは、まるで状況が異なります!念には念を入れて、行動しましょう!

搭乗(飛行機の中)

私が搭乗したフライトは、搭乗人数が、非常に少なかったです。1ブロックに1人ぐらいの感覚で人が乗っていて、密状態には、全くなりませんでした。隣に人が乗っていないため、3~4席まるまるを独り占めして、横になることもできたので、非常に疲れない快適なフライトでした。

機内食は、いつもどおりの量と回数で提供されていました。フライト中、随時、お水やジュースの提供もありますが、プラスチックの容器に注ぐスタイルではなく、個包装されたパッケージのモノ(オレンジジュース・リンゴジュース・お水)を選べるスタイルになっていたので、ちょっと衛生的になっていたと感じました。

乗客が少ないうえに、いわゆるグループでの観光客が、ほぼいませんでした。なので、乗客同士の会話なども基本行われない状況です。こんな時期にわざわざ国を移動しようとする人たちなので、ある程度マナーと常識のある人々がそろっていたと思います。周りの人の振る舞いで不快になることはなかったし、感染するかもという心配は、ほとんどしませんでした。

ただ、感染が気になるという人は、医療用の本格的なマスクをしていてもいいんじゃないかなと思いました。こういったマスクをしている乗客も結構いました。

乗り継ぎ

乗り継ぎは、想像以上に通常通りという感じ。何回か利用したことがある空港だったのですが、通常時より人がかなり少ないな~という印象でした。

空港内のレストランや免税店は、ほとんど営業している様子だった。欲しいものがあれば、ここで購入してもいいかもしれませんね。

オスロに向かう便の搭乗時が、一番詳しくあれこれチェックされて、厳しかったと思います。きちんと必要な書類を用意していて、質問に対して英語で受け答えできていれば、特に問題ないかと思いますが、チェックにやたらと時間がかかっている人も多かった印象です。英語に自信がない人は、ある程度、準備しておくといいと思いました(ノルウェーに入国する目的、必要書類についての説明などは、最低限、英語でできる状態であると、トラブルも少ないと思います。)

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ノルウェー入国

オスロ空港の入国審査時は、非常にスムーズに進みました。入国の理由、必要書類の提出、いつ帰国するかの3つを質問されただけ。私の場合、証明書を提示しましたが、検査官は、コピーとかを取ったわけでも、内容の真偽の確認をするわけでもなく、目視で数秒確認されただけでした。もっと厳しくチェックされるかと思いきや、そんなこともなかったという印象。

2020年12月21日からは、ノルウェーに入国する全ての人に事前登録義務を導入する措置を開始しているので、もっと厳しくなっていると思います。

セキュリティーの人が、隔離ホテル行きの人をまとめて誘導してくれるため、入国審査に臨時でもうけられた待合場所でしばらく待機してました。待っている間に、セキュリティーの人から、お水(ペットボトル)をもらいました。

隔離の対象となるのは、簡単にいうと、ノルウェー以外のパスポートを持って入国してきた人・家を自分で所有していない人・単独で入国した人ということなんだと空港に着いて、改めて理解しました。

私と同じタイミングで、隔離ホテルに向かった人の中には、夫や妻がノルウェー在住で、パートナーに空港まで迎えにきてもらえるし、隔離するための家がある人であっても、外国籍のパスポートという振り分けで、隔離ホテルに行かなければならなかなかった人も何人かいました。

逆に、海外から帰ってきたノルウェー人は、ホテル隔離の対象にはならない様子でした。ノルウェー人は、ノルウェー人用の入国審査レーンで入国のチェックをしていたので、誰がノルウェー人か、外国籍かは、簡単に分かりましたが、よくよくノルウェー人たちのレーンを見ていると、彼らの中で、隔離ホテルに向かった人はいませんでした。

経由地からオスロまで同じ便に乗り合わせたカップルがいました。入国審査時、女性は外国人用のレーン、男性はノルウェー人用のレーンに並び始めたので、女性が外国籍、男性がノルウェー人のカップルであると分かりました。入国審査の順番が早く来た男性に呼ばれて、列を外れた女性は、男性と一緒に入国審査を行い、そのまま、隔離ホテルに行くことなく、男性とともに帰宅していました。ノルウェー人と一緒に帰国すれば、外国籍の人でも、そのまま自宅隔離でいいんだ…と、これには少し驚きました。

ビザの違いとか色々あるんだろうけど、同じ便でノルウェーに到着したのに、自宅に帰って自主隔離できる人と、隔離する家があるのに家に帰れないでホテル隔離をしなければならない人がいるのは、納得できないな~~と個人的には感じました。(こんなに、グダグダと不満を言ってしまうのも、結局のところ、隔離ホテルの滞在費が、隔離者側の実費であるからに尽きると思う。ケチなマインドでごめんなさいね…。)

空港にいるセキュリティーの人は、優しかった。分からないこととか聞いたら、わかる範囲で教えてくれた。日本語できる人は、恐らくいないので、基本的にノルウェー語や英語で乗り切らなければならない。

セキュリティーや空港に業務している人は、医療用のマスクじゃなくて、日本で普通にコンビニやドラックストアで売っているような簡易マスクや布マスクだけをしていた。私たちのことをここまで隔離させるのなら、海外渡航者と明らかに接触する仕事に業務している人たちには、もうすこしマシなマスクや感染予防グッズなどを用意してあげれないのかな…とは、思った。海外からの入国者の方が、医療マスクやフェイスシートなどをしっかりしている人が多かった印象。

入国審査を抜けると、荷物をピックアップします。そのまま空港内で隔離ホテル行のバスを待ちます。バスは、1台で行ったり来たりしている模様。1台に5人までしか乗せられないので、バスに乗るまでに順番待ちが発生していて、1時間ぐらいかかりました。ただ、空港内に簡易的に設置された待合椅子に座れるし、乗客同士で密になるようにはなっていません。空港内のトイレや無料Wi-Fiも利用できるので、待つこと自体は苦痛では、ありませんでした。

隔離ホテルへ

バスに乗車。バス運転手は、気さくなおじさんでした。5分ぐらいで隔離ホテルのComfort Hotel Runwayに到着。チェックインするのも、2人ずつと決まっているため、バスの中で少々待機します。同じ便に乗り合わせたインド人と私とバス運転手の3人が残った時に、運転手が色々と隔離のことやノルウェーの現在のコロナ情報などを教えてくれました。

隔離ホテル行の人を空港からホテルまで送るという仕事、感染のリスクとか考えると絶対やりたくなかったはずだろうな…。そんな中、明るくふるまってくれて、非常に感謝している。チップ払えるなら、あのおじさんにチップを奮発したい気分になりました。ちなみに、バスは無料の送迎なので、運賃の用意は、不要です。

ホテルのチェックインも非常にスムーズ。ホテルのスタッフも明るく丁寧な接客。スタッフと隔離者の距離も近く、「あれ…??ここって本当に隔離ホテルなのかな…?」と疑うほど、全然張り詰めた空気がありませんでした。簡単な説明を受けて部屋へと向かいます。同じタイミングでチェックインしたインド人の部屋の隣になりました。自分の部屋に着いた途端、やっと自分がノルウェーに入国できたということを実感。ほっと一安心。

まとめ

私の場合、大きなトラブルもなく、むしろ、想像していたよりも、スムーズにノルウェーに入国できたなと感じます。ただ、通常の入国とは全く異なるシチュエーションのため、準備や不安が大きく、特に出国する前の精神的負担が非常に大きかったな…というのが、今の感想です。私の経験は、11月のお話なので、現在と状況が異なるかと思いますが、誰かのお役に立てれば、幸いです。

ノルウェー入国から日本帰国までに関する記事を集めたまとめ記事です。こちらも、参考までに。

本記事に記載内容は、2020年11月に筆者が体験した経験に基づくものです。入国規制の条件や処置などは、日々一刻と変化しています。現時点でも同様な状況を保証するものではございませんので、予めご了承ください。渡航される方は、最新情報をご確認下さい。≪2021年1月よりノルウェーの入国規制は厳格化しています!≫

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